日本からはこれまでにおよそ630種のシダが記録されています(2006年現在)。世界にどのくらいの種類のシダが生育しているかはいまだによくわかっていませんが,現時点では日本産の種数は世界の約10%に相当するので,日本はシダの豊富な国といってよいでしょう。特産種も多くあります。もちろん,分布の中心は温暖な沖縄や小笠原に偏りますが,本州でも数十種が一度に見られる場所も少なくはありません。
シダ大国日本を裏付けるように,日本では昔からさまざまにシダを利用しています。ワラビ,ゼンマイ,つくし(スギナの胞子体),こごみ(クサソテツの若芽)などは食用として,正月のお飾りではウラジロが使われます。観葉植物として多くの種類が利用されているのも周知の通りです。また,シダ植物は植物の進化系統をたどると,本格的に陸上生活に適応した最初のグループであり,起源は古生代のシルル紀からデボン紀とされています。その後中生代には全盛しますが,この頃は種子植物が出現していなかったために,地上はシダの仲間であふれていたようです。この頃のシダ類の化石が石炭です。
シダは花が咲かないために「目に付く」形質が少なく,観察や分類では敬遠されがちですが,観察点を抑えれば意外に識別は易しいものです。ぜひ,管理人とともにシダにはまってみませんか?
このコーナーでは,日本産のシダ類について紹介していきます。分類上の扱いについては原則として「日本の野生植物シダ(平凡社)」に基づきます。
日本のシダ類 (Ferns of Japan)
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